春号
理事長 ミルズしげ子
今年度は桜の開花の便りとともに、2024年度がスタートしました。皆様は、新たな気持ちで新年度を開始されていることと思います。
元旦早々に発生した能登半島地震では、多くの方が被害にあわれ、まだまだ大変な状況のなかで過ごされていること存じます。皆様の一日も早い復興を願っております。そのような中、新年度早々に台湾で、そして4月17日に愛媛・高知地震が発生しました。被災された皆様には、心からお見舞い申し上げます。このような出来事を目の当たりにして、改めて災害に備えることの重要性を感じております。特に、手術室での安全確保をどのように進めるか、再度自施設の防災について見直すチャンスになることを願っております。
日本手術看護学会では、2024年度も取り組み重点項目を明確にし、様々なことに取り組んでいく予定です。その中の一つに、日本看護協会が推進している質の評価指標であるDiNQLデータに周術期の項目が今年度から加わることになりました。これは、これまでに本学会が進めてきた手術室の質の評価指標を取りいれていただいたことになります。今まで、周術期看護のビックデータとして活用できるものが少ない中、大きな一歩と言えます。どうぞ、多くの施設でご参加いただき、今後それぞれの施設の周術期看護の質の評価指標として活用していただきたいと思います。
今年度の年次大会は、10月19日(土)、20日(日)の両日、札幌コンベンションセンターにて開催を予定しております。より多くの方が参加できるように土曜・日曜日の開催とし、会場で皆様方と語り合える機会であるとともに、会場に来られない皆様にも参加できるよう会期後にオンデマンドでの配信を行う予定です。本年次大会のテーマは、「周術期看護の価値と創造 -変化の時代を柔軟に乗り越える-」です。医療を取り巻く社会環境は予測困難な状況が続き、今までの常識が通用しない時代へと変化しています。その様な状況をいかに柔軟に乗り越え、対応していくか、様々な角度で考えていきたいと思っております。
そして、今回のポスターには、北海道の可愛いシンボルとしてシマエナガが描かれております。「雪の妖精」のシマエナガが皆様をお待ちしております。北海道の自然に触れながら、周術期看護について語り合えることを楽しみしております。
今年度も、理事・指名理事一同、各委員会活動を推進させながら、皆様がより質の高い周術期看護を提供できるよう活動してまいります。
皆様の益々のご活躍とご健康をお祈り申し上げます。
2024年4月